4DN選択に迷う人へのバイク比較 †
(※ 結構な私見が入ってます。下の表のようなバイクからどれを選ぼうか悩んでいる人向けのページです。なんなら4DNを買っちゃえよと言う話です)
車名 | ルネッサ | GB250クラブマン | エストレヤRS | FTR223 | 250TR |
メーカー | YAMAHA | HONDA | KAWASAKI | HONDA | KAWASAKI |
エンジン型式 | 空冷4ストV型2気筒 SOHC 2バルブ | 空冷4スト単気筒 DOHC 4バルブ | 空冷4スト単気筒 SOHC 2バルブ | 空冷4スト単気筒 SOHC 2バルブ | 空冷4スト単気筒 SOHC 2バルブ |
排気量(cm3) | 248 | 249 | 249 | 223 | 249 |
最大出力(PS/rpm) | 27/8500 | 30/9000 | 20/7500 | 19/7000 | 19/7500 |
最大トルク(kg-m/rpm) | 2.5/6500 | 2.5/7500 | 2.1/6000 | 2.1/6000 | 1.9/6000 |
乾燥重量(kg) | 142 | 132 | 142 | 119 | 146 |
タンク容量(L) | 11 | 15 | 14 | 7.2 | 6.6 |
シート高(mm) | 770 | 755 | 735 | 780 | 775 |
タイヤサイズ | F:90/90-18 R:110/90-18 | F:90/90-18 R:110/90-18 | F:90/90-18 R:110/90-17 | F:120/90-18 R:120/90-18 | F:90/90-19 110/90-18 |
- よく250cc購入時に検討されるような車両の諸元を表にしてみた
- VTR250はどっちかというとネイキッドでスポーツよりかなぁと思ったので除外
それぞれの特徴とか †
- ルネッサの排気量が248ccというのはV型2気筒でシリンダが2つになる事から、249ccの場合124.5ccずつとか半端になるため、キリの良い124ccずつにしたのだろう
- ルネッサ以外の車両がシングルエンジンで、クラブマンを除いてSOHCのエンジンである
- FTR223はこの中では一番排気量が小さいが、より少ない回転でエストレア、250TRとほぼ同等の出力を持っており、かつ車重が軽いという点で同レベルとくくった
- クラブマンはRFVCのエンジンで軽く、DOHCと言うこともありこの中では一番の馬力がある
- しかし、この馬力、9000rpmと言うことからもわかるように回るエンジンであり、もちろんそれを知っている人が使用してきた車両が多いということで、本来は壊れにくいエンジンでありながら状態の良い1台に出会えるかどうかが運とも言える
- クラブマンはネイキッドと言うくくりとは少し違い、シングルスポーツである。故によく走る
- またかなり長い間販売されたモデルなので中古市場にたくさん数はある。エンジンの乗せ換えもそれなりの費用はかかるが目玉が飛び出るという程の事もない場合も多い
- 250TRは現行モデルも出ており、キャブからFIに変更されたりなどで新車で買うのが流儀の人には選びやすい1台だ
[流行りのストリート系]
- エストレヤにしても250TRにしてもスピードが出るバイクと言うわけでもなくどちらかと言うと街乗り、特にスタイリッシュにバイクに乗りたい人向けの1台だと思われる
- 法定速度は出るだろうが100km/h付近になるとバイク全体が激しく振動したりするので自然と人間の方でリミッターをかけてしまう
- カスタムパーツも多く、そのベースとして選ばれたりもする
- キムタクTW(Youtube動画)の流行からストリート系のバイクの人気は高く、また価格もそれなりにリーズナブルであるため選択されることも多い
- 更に人気があるとそれだけ中古市場にも出ることも多いから、最初からカスタムされた1台を選ぶことも可能
- 本来の燃費であったり、走行性能はカスタムする毎にデチューンされる場合も多く、自分でイジることができない場合は購入後に費用がかさむ場合も多々ある
- メーカーが巨額の開発資金をかけて完成させた車両を改造して、それ以上に良くしようとするとそれなりの費用が必要というのを忘れてはいけない
Googleトレンドの動向 †
- Googleトレンド 250ccクラス別トレンド
- SRV250の人気があるのは日本はもちろん、世界ではタイが一番人気がある
- タイは非常にバイクに関する関心が高く、他のモデルでも常に名前が上がる
- もしかするとカスタムパーツやその他パーツはタイにたくさん眠っているかもしれない
- 地域別人気度で見ると、日本では渋谷、タイはバンコクで人気があるようだ
- SR400に関しては日本よりタイの方が人気がある
- 250ccクラスで見るとSRV250は人気が一番低い
- FTR223を除くと他の3モデルはだいたい同じぐらいで250TRは現行車両ということもありやや頭が出ている
- 2004年からしか調べられないのだが、注目して欲しいのは、SRV250は小さく上下はあるが横ばいになっている所
- この10年で爆発的な人気はないが、一定のマニアックな層にずっと支持されていると見える
- もう少し言えば、長い間人気をキープしているとも言えるかもしれない。もちろん他のモデルは人気がなくなってきてもSRV250よりは上ではあるのだが。
- 2005年の10月から2006年の4月までグラフが落ち込んでいるが、ここで何があったのかはわからない
- ちなみにSRV250はルネッサのキーワードも含まれている
ルネッサ、他4DNのススメ †
オールラウンドに
- 最高出力で言うとクラブマンには劣るが、3馬力の違いはほぼ同じと思っても問題ない
- 理由としては、
- 27PS/8500rpmをずっと維持して走っているわけではない
- 最高出力を出せるような走りをする機会が人によってはほぼ無い事もある
- 高速道路を使わない、街の中でしか走らない、移動距離が少ない、ライダーの体重が軽い、荷物を乗せない…と色々とある
- 最高出力を使わないのにどうして4DNを他のバイクよりススメるのかは、
- パソコン等と同じで、例えばワード、エクセルしか使わないのにi7+GeForce600シリーズとか必要ないのと似ている
- ただし、それしか使わないつもりで購入しても、ある日3DオンラインゲームがしたいとかPhotoshopで画像をいじりたいとかと思ったりすることもある
- とりあえず初心者なのでワード、エクセルとインターネットができればいいというのは、街乗りでちょっとしか走らないし雨の日は車や電車で通勤・通学するからいいみたいな感じである
- ある日突然、ツーリングのお誘いを受けたり、彼女を後ろに乗せて走ることもあるかも知れない
- 突然の転勤で山坂道の多い所に行くかもしれない
- 馬力がある方が良いと言うのは、峠を攻めたりすると言うだけではなく、ある程度オールラウンドに使えるような上限への余裕があった方が良いという意味であるのだ
スタイリッシュ
- ストリート系のバイクが流行っており、カスタムパーツがたくさん出ているのは、ライトカスタムをする人も含めてバイクをいじるという意味でとても面白い。上の表にあげたそれぞれのバイクはスタイリッシュに、かつ安く乗りたい人の候補でもあるだろうと思う
- では、そういう人はどういうカスタムをするのかを考えると、必ず候補に出てくる一つにカフェレーサーであったり、チョッパーであったりがあげられる。スカチューンもある
- ルネッサは初めからイタリアンスタイルでカフェレーサーに近いスタイルだし、パーツがないのが悩みの種ではあるが、よりカフェレーサーらしくすると言うのは無理な話ではない
- 結局、変える所が、ハンドル・マフラー・タンクあたりなのであれば、ルネッサはベース車両としては優秀だと思われる
- ただしそれ以上は、タンクや外装の色変更(オールペン)とか、ロケットカウルとか、マフラー2本出しを1本出しにするとか、パーツがないだけに費用もかさむのは付け加えておく
一番の問題は、車両状態か
- これは旧車ゆえの大問題である
- 機械は使えば必ず壊れるので、メンテナンスをして長く使えるようにしなくてはいけないし、必要ならばOHして消耗部品の新品交換をするべきでもある
- 絶版となり、中古市場にある4DNは結構な距離を走っているものが少なくない
- 走行距離が出ていても、きちんとメンテナンスをされたものであれば、メンテナンスをしていない低走行車より調子がよい場合はある
- 極論、メンテナンスをしていたから3万km以上の高走行を走れているとも言える
- さらに、ある程度使用してメンテ+動かしているのも重要な場合もある
- 結果的に、前の所有者がきちんと手入れをしていて無茶な走りをしていなければ、お買い得という事もあるわけだ
- 外装の傷、サビ、必要な純正部品のメーカー取り扱い終了等、古い車両であるからの問題は一番の悩みの種だ
- とある旧車マニアは、メーカーの純正パーツが絶版になったとしても、この世からパーツが無くなるわけではないし、ヤフオク、他車のパーツ流用、ワンオフで作ると方法はいくらでもあるとの事
- FAQにもある、ドレンボルトをマジェスティ250のものに変更すると言う方法も、仮に4DNの純正ドレンボルトがメーカーから供給されなくなったとしても代わりがある証拠でもある
- 形状は純正のものとは違っても、パーツの規格というのはだいたい決まっており、街でボルトやネジを作っている所に依頼すればワンオフで作れることもある
総括
- 最終的には、誰が何を乗ろうと問題はない。決して大型車が偉いわけでもなんでもなく、逆に乗り物としてはたまに乗る大型より、毎日使える調子のよい中型が1番よい事もある
- あわせて、乗りやすく、メンテもしやすく、自分のスタイルに合った1台が一番良いはずだ
- バイクはあくまで排気量やカタログスペックだけで選ぶものでもなく、操縦性、経済性、メンテナンス性と様々な要素があるが、自分に合ったものが良いと言うことだ
- これまでの様々な点から考えても4DNはパーツ供給に、やや難があるもののバイク初心者から上級者まで幅広く支持される1台だと思う
コメント(編集できない人用) †